大人の矯正治療


矯正治療は子供のするもの、と思っていらっしゃる方が多いと思います。従来は子供がするものと考えられていた矯正歯科治療を大人も積極的にする時代が訪れていることは事実です。

最近は成人で矯正治療を受ける人が増加しており、60歳を超えた方もお見えになります。かかりつけの一般歯科医のもとで歯周病が管理されていれば、年齢制限はありません。 

装置がギラギラするのでは?と心配される方もいるかもしれませんが、今は技術が進歩して透明な装置や痛みの少ない「歯に優しい」装置が開発されています。当院に通っている方でも「もっと痛いんじゃないかと思っていたが実際にはそれほどでもない」「見えにくいので装置をつけても友人が気づかなかった」という声が寄せられています。

そもそも矯正治療は本人の強い意志や希望がとても重要になってくるもの。
大人の方が自分の意思で治療を行う場合、

「これまでずっと歯並びで不便なことやコンプレックスがあったので矯正をしたかった。」

「自分のお金を使うんだから、無駄にならないようにしよう!」

という思いから、治療の通院間隔があいてしまったり、ケアを怠る人は子供に比べて少ないのです。

保護者に連れられて、本人が希望していない状態で治療を開始した子供だと、通院や歯磨きをさぼってしまう子がいることは事実です。

また、これまで患者様からは

「留学をするので海外で恥ずかしくないようにしたい!」

「外国語を流暢に発音したい!」

「結婚式までにキレイになりたい」

「フライトアテンダントになりたい」

「子育てが終わったので今度は自分のために」

「年をとっても自分の歯で咬めるように」

という声をきいています。

就職活動、自分の夢の実現のため、健康のための意識も、良い治療結果が得られるエネルギーになっているようです。

見えにくい矯正、ホワイトニングについては適応可能な方と、お口の状態によっては避けたほうが良いケースもありますので、ぜひご相談ください。

初診相談につきましては、お電話にてお問い合わせいただけましたら予約状況を確認いたします。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用

  1. 治療開始当初は矯正装置による不快感、痛み等があるものの、数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  2. 歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間より延長する可能性があります。
  3. 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正歯科治療には患者さんの努力・協力が必要不可欠です。それらが治療結果や治療期間に影響します。
  4. 治療中は、装置の装着により歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  5. 歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきが痩せて下がることがあります。
  6. ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
  7. ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
  8. 治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  9. 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  10. 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  11. 歯を削ることで歯の形を修正したり、噛み合わせの微調整を行う可能性があります。
  12. 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  13. 装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、被せ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  14. 装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  15. 装置を外した後、治療により変化した噛み合わせに合わせて被せ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやり直す可能性があります。
  16. 顎の成長発育により噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  17. 治療後に親知らずの萌出などの影響で凸凹が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病等により歯を支えている骨が痩せると噛み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になる場合があります。
  18. 前歯を後退させた治療後に、ほうれい線が深くなったり、口唇周囲の皺が目立つようになる可能性があります。
  19. 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

カウンセリングをおこなっております

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