フッ素で歯質を強化

「フッ素」は、化学的に合成されたものではなく、自然界に広く分布している歯を強くする自然元素のひとつです。地球上の全ての動物や植物にも含まれており、私たちが毎日飲む水や、海産物、肉、野菜、果物、お茶など、ほとんどの食品にも微量ながら含まれています。もちろん、これらを摂取する私たちの歯や骨、あるいは血液中にもフッ素は存在しています。歯質強化効果が最も高いことから世界各国でむし歯予防に利用されています。フッ素は他の薬品と同じように、適量を使用している限り、安全性にも問題はありません。それに加えて1日3回、食後にキシリトールを摂れば、むし歯の原因となる菌をおさえ、歯をガードします。そこではフッ素が寄り効果的に働き、さらにむし歯予防効果がアップします。

フッ素には、次のような予防効果があります。

フッ素の働き
1.歯の再石灰化を促進する
歯が溶かされ始めた部分を修復し、初期むし歯を正常に戻してくれます。
プラークの中で作りだされる酸によってカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出します。これを脱灰といいます。脱灰が進むとむし歯になります。

ごく初期の脱灰部分には、唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンが再び歯にもどって修復されます。これを再石灰化といいます。

2.歯の質を強くする
フッ素は歯の表面を硬くします。

むし歯菌の酸に溶かされにくい強い歯にする効果があります。

3.むし歯菌の働きを弱める
むし歯菌の働きを邪魔して、歯を溶かす酸を出しにくくする効果があります。


対象
フッ化物の応用は、以下の方に特に有効といわれています。

●4歳から15歳くらいまで生えたての歯は、表面のエナメル質といわれる部分が成熟していないため、この時期は、フッ素に寄るむし歯予防効果が特に期待できます。
●矯正治療中の患者様のむし歯
●成人の歯と歯の間にできるむし歯
●高齢者の根面にできるむし歯

フッ素は、あくまでもむし歯の予防と初期のむし歯の進行抑制に対してのみ有効です。すでに穴があいていたり、痛みが出てきているような進行したむし歯がある場合には、できるだけ早く歯科医院を受診することをおすすめします。

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