2015年7月 3日

矯正治療中のブラッシング

ホームケアグッズ

2015年7月 2日

矯正治療料金

矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。

項目 内容 価格
矯正相談 患者様を交え、歯並びについて相談をお受けいたします。 3,300円(税込)
セカンドオピニオン 5,500円(税込)
検査・診断料 矯正治療を始めるにあたり、レントゲン写真、顔やお口の中の写真など様々な資料をとります。検査で採得した資料に基づいて治療計画(期間、装置)を決定し説明いたします。 55,000円(税込)

矯正治療費
矯正装置の材料、接着剤、メタルワイヤー、装置が脱離した場合の材料代が含まれています。
項目 内容 価格
小児矯正 495,000円(税込)
成人矯正 上下メタルブラケット 770,000円(税込)
上はクリア、下はメタル 880,000円(税込)
上下クリアブラケット 990,000円(税込)
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン) 1,100,000円(税込)
ハーフリンガル【上は舌側(裏側)、下は唇側(表側)クリアブラケット】 1,430,000円(税込)
リンガル 【上下舌側(裏側)】 1,760,000円(税込)
部分矯正 メタルブラケット 1歯につき44,000円(税込)
クリアブラケット 1歯につき55,000円(税込)
舌側矯正(裏側矯正) 1歯につき77,000円(税込)
調整料・定期検査料   6,600円(税込)
裏側矯正の場合8,800円(税込)
保定管理
(検診+クリーニング)
  6,600円(税込)
その他 ホワイトワイヤーまたはゴールドワイヤー 1本につき5,500円(税込)
歯科矯正用アンカースクリュー 1本につき33,000円(税込)
ヘッドギア作成 16,500円(税込)
診断書発行 2,200円(税込)
他医院への紹介状・依頼状作成 550円(税込)
パントモ撮影 3,300円(税込)
セファロ撮影(正貌・側貌) 5,500円(税込)
コンポジットレジン修復 1歯につき2,200円(税込)
保定装置作成 33,000円(税込)
転院資料作成料 16,500円(税込)
他医院で装着した矯正装置撤去 1歯につき2,200円(税込)

受付・待合室

受付・待合室

こちらで患者様をお迎えいたします。
じゅうたんを敷いた待合室のスペースは土足となっておりますので、靴を履いたままお入りいただき、ソファーに腰掛けて、スリッパにお履きかえください。

診療スペース

診療スペース

矯正やインプラトなど、口腔の美と健康に対する意識が高い方へ、上質な空間と施術を提供することをコンセプトに作られた、タカラベルモントのネクステージを採用しています。やわらかい質感を持ったソファ感覚のゆったりワイドな幅のフルフラットシートで、疲れにくい快適な施術を受けることができます。

ブラッシングコーナー

ブラッシングコーナー

こちらは、ブラッシングやうがいをしていただくコーナーです。治療に入られる前に、歯磨きをしたい方は申しつけください。当医院おすすめのホームケアグッズの中からその方にあった歯磨きペーストを自由に使っていただくことができます。大きな鏡の前で、ご自身で付け外しをする矯正装置の着脱の練習をしていただくコーナーでもあります。

レントゲン室

デジタルレントゲン

大学病院でも導入されている、セファロ・パノラマX線撮影装置AZ3000CMを採用しています。矯正治療の治療計画・診断をたてるにあたって、レントゲンによる精密検査は必要不可欠です。

レントゲン1レントゲン2レントゲン3

滅菌・消毒・感染対策

滅菌・消毒

口腔内を診察する器具類はもちろん、高圧蒸気滅菌機(オートクレーブ)を用い、無菌化したものを用います。患者様ごとに新しいグローブを用いることはもちろん、紙エプロン、紙コップ、紙トレーなど、使い捨てにできるものはデイスポーザブルの物を採用しています。

とても重要な保定期間

数年の年月を経て美しく整った歯。矯正装置を取る日は、そんな歯並びと対面する日です。いよいよ待ちに待った「矯正装置をはずす」日の到来。装置を取る時には、麻酔などは使わず、まさに「一気にはずす」感じです。時間はほんの10分程度で終了し、その後、正しくキレイになった歯型をとります。その解放感から、つい「長かった治療もこれで完了!」と思いがちだけど、実は大切なのはここから!

治療が終わって数年、数十年経ったとき、治療直後のようなキレイな歯並びがキープできているかどうか。それは、矯正装置がはずれた後の保定観察期間の過ごし方に関わってきます。歯が新しい位置になじむまでは、保定装置をマジメにつけて、歯の後戻りを防ぐべし!

ところで、ホテイとは?
動かした歯が元に戻らないように保定装置(リテーナー)をつけて、正しい歯並びをキープする期間のことです。人為的な力を加えて動かした歯並びには「後戻り」あるいは「新たな不正」という現象が起こります。人の体は、成長・発育や加齢などで変化し続けています。これは口の中も同じで、歯は動かしたところにそのまま留まっているということは少なく、元いた場所に後戻りしようとしたり、新たにどこかに動こうとする力が常に働いているのです。まったく元の歯並びに戻ってしまうことはないらしいけれど、せっかくのキレイな歯並びはいつまでもキープしたいし、後戻りがひどくてもう一度矯正したい・・・なんてことにならないためにも、この保定処置をしっかり行いたいものです。

今までの苦労を水の泡にしてしまうような反作用(後戻り)と戦って、歯のまわりの組織を新しい環境になじませなきゃいけないのです。

リテーナーとは?
矯正前の位置に戻ってしまおうとする歯の力を抑制し、いつまでも正しい歯並びを保ち続けるための装置で、マルチブラケット装置とは違い、ものをかむときなどに生じる痛みはまったくありません。

取り外しができることがネックになって装着をサボれば、せっかくキレイに整った歯並びも元の悪い歯並びに戻ってしまいます。歯を動かしているプロセスと同じくらい、いや、それ以上にアフターケアは大切になります。つまり、正しくキレイな歯並びをできるだけ長くキープしたいと思うのであれば、一生つけるくらいの気構えが必要となってきます。

通常、リテーナーは動的期間と同じくらいの装着期間が必要とされていますが、なかには「リテーナーは歯のパジャマとして、毎日寝るときにつけていたほうがいい」という考えもあります。

保定処置は、後戻りの激しい最初の6ヶ月が勝負。この間にしっかりリテーナーとつき合っていれば、治した歯並びは安定し、6ヶ月後には、改造現象といって、歯の線維などが環境に適応して戻りが少ない状態に落ち着いていきます。この6カ月をがんばることができれば、リテーナーを使う生活にも慣れ、その後もきちんと続けられる確率がアップします。リテーナーによる保定は最低1年、できればずっと続けたいもの。なぜなら、前にもあげた通り、歯は一生動き続けるものだから。

治療には装置をつけて歯並びを整える期間と、整った歯並びを固定する期間があるのです。

歯のイラスト
装飾

食べちゃいけないものってあるの?

矯正中に気になるのは、食事のこと。食べちゃいけないものがいろいろあるって聞くけど・・・。と不安を感じる人もたくさんいると思います。でも、本当は食べちゃいけないものなんて全然なし!矯正中でも、好きなものを好きなだけ食べられます。
ただ、食べ方に気をつけたいもの、食べにくいものはいくつかあります。

矯正中の食事の注意点

装置を壊さないために
注意する食べ物注意する食べ物説明

装置にからまりやすい
からまりやすい食べ物からまりやすい食べ物説明

変色しやすい
変色しやすい食べ物変色しやすい食べ物説明

どうしてむし歯はできるの?

甘いものを食べて、お菓子の砂糖が歯を溶かすから、むし歯になる?答えはノーです。
正しくいうと、むし歯菌が吐き出す酸が歯を溶かしてしまうから。むし歯菌は誰の口の中にもいて、糖分が大好物。ここでいう糖分とはケーキやクッキーに使われる砂糖のことだけではありません。ごはんもパンも、食べ物の多くは口の中で糖分に変わります。だから、歯にくっついた食べカスを見つけると、むし歯菌は喜んで活動し出すというわけです。

むし歯は、細菌、食物、歯の状態、時間経過の4つの条件が重なったときに発生します。歯の周囲にはプラーク(歯垢)という粘着性のある膜が形成されていて、むし歯の原因菌であるミュータンスレン球菌のすみかとなっています。

砂糖や穀物類といった炭水化物が口内に入ると、細菌はその中に含まれる糖類を摂取し、酸を放出します。この状態が続くと、プラーク内は酸性に傾いていきます。通常、口内は酸性度を示す値(pH)が6.5~7.5で中性を保っていますが、この値が5.5以下の酸性に傾くと、歯にとっては危険な状態。歯のエナメル質の主成分であるリン酸とカルシウムが溶け出し(脱灰)、やがて初期むし歯が発生します。歯の表面のエナメル質は耐酸性が高いため、初期の脱灰は歯の表層下で起こります。しかし、溶解が続くと表層も耐えきれなくなり、崩れて歯の表面に穴が空いた状態に。こうなってしまうとむし歯は一気に進行して、治療が必要となります。

むし歯菌 ・・・・ 数あるむし歯菌の中で、もっともやっかいなのがミュータンス菌。その数が多いほど、むし歯になりやすいと言われています。

プラーク ・・・ 歯の表面についた白っぽいネバネバ=「歯垢」。これは単なる食べカスではなく、生きた細菌の大集団のことです。食べ物中の糖類と口内の細菌によってつくられる物質で、細菌が塊となり、粘着性のある膜となって歯の周囲に付着します。これがプラークの正体。1mg当たり10~100億個もの細菌が存在します。プラークは形成されて24時間後には目に見えるほどに成長していき、そのままにしておくと、やがて石灰化して歯石となります。

むし歯ができる流れ

口内環境を整えて健康な歯をキープ

口内環境とは?
口内環境とは、歯や唾液、口腔細菌などを含めた口内全体の状態のこと。
健康な歯をキープするためには、この環境をよい状態に保つことが大切です。

脱灰・再石灰化サイクル
物を食べることがきっかけとなって、口内では日常的に「脱灰・再石灰化サイクル」が繰り返されています。「脱灰」の時間を減らし、「再石灰化」を促すことが、口内環境をよい状態に保ち、むし歯を防ぐことにつながります。
サイクル
 ・・・・・・ リン酸
Ca ・・・・・ カルシウム
初期むし歯 ・・・ 再石灰化により健康を増進できる可能性のある、歯表面に穴が空く前の状態のこと。
脱灰 ・・・・・・ 物を食べたり、飲んだりするとむし歯菌(ミュータンス菌)が、"糖"を食べて"酸"を吐き出します。その酸で歯の表面から溶けていくこと。
再活性化 ・・・・ むし歯菌によってとかされてしまった歯を唾液の力で元に戻す自然修復する働き。

知覚過敏とは?

知覚過敏知覚過敏とは、むし歯でもないのに、冷たい(温かい)もの、酸味の強いものを飲食したり、歯磨きをしたとき、歯に風が当たったりしたときなど、一時的に「キーーーーン!!」、「ズキン!!」、と歯がしみる症状のことで、一口に知覚過敏と言っても原因や症状、痛みの知恵度は人それぞれです。
(むし歯が原因で知覚過敏になる場合もあります。)

知覚過敏の症状

知覚過敏の症状としてもっとも大きな特徴なのが、「一時的に歯がしみる」ということです。
程度にもよりますが、むし歯の場合、慢性的な痛みを伴うことが多いのに対し、知覚過敏の場合は冷たいものを食べたり飲んだりした時などに、その痛みは持続しないことが多いのです。

ですので、歯が染みる症状が軽く、その症状が一時的だとしても、冷たいものを飲食したり、歯に風が当たったときなどに歯がしみれば知覚過敏の可能性が高いと言えるかもしれません。〈症状が進むほど、温かいものまでに歯がしみるようになります。)

知覚過敏の原因

知覚過敏は歯の表面部分のエナメル質が何らかの原因で傷つき、削れてしまうことによって象牙質が露出し、象牙質に様々な刺激が加わって、象牙細管→歯髄神経→脳に刺激が伝わり、「ズキン!」といった歯がしみる症状へとつながります。

ですので知覚過敏の直後の原因は「エナメル質が傷つき、削れた結果、象牙質が露出してしまう」ことなります。(そのため知覚過敏は『象牙質知覚過敏』と呼ばれています。)

そして露出した象牙質に、
・冷たい(温かい)飲食物
・甘いもの
・歯垢(プラーク)
・歯ブラシ
・風
などの刺激が加われば、「ズキン!」、「キーン!」、といった歯がしみる症状となるのです。なぜエナメル質(セメント質)が傷つき、削れてしまうのでしょうか?

この原因は一つではなく、ここにあげた原因以外にも様々な原因が考えられます。
知覚過敏の原因1
知覚過敏の原因2
知覚過敏の原因3

歯周病ってどんな病気?

歯肉や歯根膜、歯槽骨など、歯を支える土台を「歯周組織」と言います。
歯周病とは歯周組織が歯垢の毒素が原因で破壊されてしまう病気で、歯肉炎と歯周炎があります。

歯肉が赤くはれたり、出血したりする軽い症状を歯肉炎
病気が歯肉だけではなく、歯槽骨とよばれる歯を支えているあごの骨までおよんでしまった状態を歯周炎といいます。
歯周病には日本人成人の9割程度がかかっていると歯科疾患実態調査では報告されています。

下の症状が当てはまる方は、歯周病の可能性があります。

症状

歯周病の原因

歯周病の直接の原因は、プラーク(歯垢)です。プラーク中にはむし歯菌や歯周病菌が、1mg中になんと1億個以上いると言われています。この中の歯周病菌は歯磨きを怠ったり、砂糖を取りすぎたりすると、歯周ポケット内で異常に増殖し、それらが産出する毒素や酵素によって歯周組織に炎症を起こし、歯槽骨を溶かす歯周病へと進行していきます。

歯周病の原因は、プラークのほか、歯ぎしり(無意識のうちに過大な力をかけ、歯の骨に負担をかける)、喫煙(血行障害を起こし口の中の抵抗力が弱まる)、偏った食生活ストレス糖尿病などが挙げられます。特に40代後半からは歯茎が老化して歯の間の隙間もできやすくなるため、歯周病のリスクがグンと高くなるのです。

日常生活で歯周病を防ぐには?

歯周病になるのは簡単、治すのは大変。歯周病の主な原因は、『プラーク』だから、予防の基本は『プラークコントロール』!

正しい歯磨きをすることで歯茎の炎症は驚くほど改善されます。ブヨブヨに腫れた歯茎でも、やわらかめの歯ブラシで適切に磨けばだんだん引き締まってくるし、血が出なくなることだってあります。「歯肉炎」の段階なら、ほとんどの方が毎日の歯磨きで汚れをきちんと落とせば治ります。日々の歯磨きはとても大切なのです。

キシリトールとは

キシリトールガムキシリトールは天然素材の甘味料=多くの果実や野菜の中に天然で含まれている自然の甘味料です。主に白樺やブナの木から生産されています。甘さは砂糖と同じでカロリーは25%低く、むし歯の原因となる酸を作りません。しかも、長期間かみ続けるとむし歯菌が弱まってきて、むし歯ができにくくなります。

食べ続けると、2週間で歯垢が減り始め、3ヶ月ほどでむし歯になりにくくなると言われています。むし歯予防のためには毎日続けて摂ることが大切です。キシリトールだけではむし歯は防げません。歯磨きやフッ素塗布などの毎日のケアにプラスすることで効果を発揮します。
効果

キシリトール製品について

むし歯予防として、日常的に摂取して頂きたいキシリトールですが、製品によってかなりの違いがあります。キシリトール量は効果に直接影響します。その製品が効果的であるほど、キシリトール含有量は多いのです。含有量が低いものであれば、砂糖ガムをかんでいるようなものです。

現在、スーパーやコンビニなどで売られているガムのキシリトール含有量は50%程度です。なぜなら、キシリトールは湿気に弱く、べたついてしまうため、品質保持が難しいのです。効果的にキシリトールを摂取していただくには当院や歯科医院で販売している100%キシリトールガム・100%キシリトールタブレットをおすすめします。(現在、日本では歯科医院のみでの販売となっています。)

召し上がり方

赤ちゃんのむし歯予防はお母さんのお腹の中にいるときからスタート

お母さんのむし歯が、赤ちゃんにうつってしまうってほんと?
現在では、むし歯は「むし歯原因菌(糖分を分解して歯を溶かす酸をつくる)」による感染が原因であることがわかっています。特に「ミュータンス菌」という原因菌が、口の中にうつり、繁殖することで、むし歯が起こりやすくなるのです。生まれたての赤ちゃんの口の中には、むし歯原因菌はありません。周りの大人が、唾液を介してうつしてしまうのです。お母さんにむし歯が多いと、赤ちゃんもむし歯になりやすいという研究も報告されています。

菌が感染するルート

キシリトールで、お母さんと赤ちゃんのむし歯を防ぐ
子供のむし歯予防は、お母さんのお腹の中にいる時から始まっています。

妊娠中は"つわり"のために、歯磨きが困難になることがあります。妊娠期間は、むし歯になりやすい、むし歯菌が増えやすい、とても危険な状況といえます。だからといって、むし歯予防のために、お母さんに無理をさせるわけにはいきません。「どうやってむし歯を防げばいいの!」と思うのも無理はありません。そんなお母さんたちに注目してもらいたい最新の研究が、岡山大学で進んでいます。

仲井博士:産婦人科の先生の協力を得て、歯磨きだけのお母さんと、キシリトールガムを毎日かんだお母さんの2つのグループで、赤ちゃんのむし歯を調査しています。

妊娠中にお母さんが「キシリトール」でむし歯予防をすることで、生まれてくる赤ちゃんのむし歯も防ぐことが出来るのでは。この研究は先日、途中経過としてその成果が発表されました。

仲井博士:キシリトールをとっているお母さんのグループの赤ちゃんたちは、そうでない赤ちゃんたちに比べ、生後1歳の時点で、むし歯原因菌が見つかる確率が1/5以下と、明らかな効果が現れました。

妊娠中の気分の悪いときでも、キシリトールガムやタブレットなら気軽に取り入れられそうです。

仲井博士:赤ちゃんができたら、家族でキシリトール。むし歯予防の新しい習慣として定着すれば、赤ちゃんのむし歯をもっと楽に減らせるかもしれません。キシリトールを上手に使って赤ちゃんを守ってあげてください。

赤ちゃんのむし歯予防

むし歯予防効果が一番現れるのはこの時期!
最新の研究によって、お母さんからお子さんへむし歯菌が感染する時期が明らかになってきました。それは、生後19~33ヶ月、ちょうど1.5~3歳の間です。
この期間に細心の注意を払っておけば、むし歯菌の感染そのものを生涯に渡って防ぐことができ、あるいは感染の時期を遅らせることにより自分の歯で生活できる年数が長くなります。

間食を減らし、食後のオーラルケアを習慣に

食べ物や飲み物に含まれた糖分をエサに、酸をたくさんつくり出すミュータンス菌。この酸が歯のエナメル質の表層下から大切なカルシウムやリン酸を溶かし出してしまうことを脱灰(だっかい)と言う。そしてその後、脱灰を起こした部分では唾液が活発に働いて、失われたミネラルを補充する。その働きが再石灰化。歯の表面では飲食のたびにこうした脱灰と再石灰化が繰り返されている。おやつなどの飲食回数が多いとむし歯になりやすいのは、脱灰が何度も起きて口の中が酸性状態になることが続き、再石灰化が追いつかなくなるため。

下のグラフは、1日3度の食事とおやつ以外は食べ物を口にしない人と、3度の食事のほかに間食をする人の比較です。頻繁に食べ物を口にする人は、1日に何度もお口の中が酸性になり、むし歯が発生しやすい口内環境にあります。キャンでディーやジュースなどをしょっちゅう口に入れていると、それだけでむし歯になりやすいのです。食事はできるだけ「まとめて」、「間食を減らす」を心がけてほしいです。規則正しい食生活を送ることは、口内環境にとっても大切なことなのです。正しい食習慣とオーラルケア習慣を身につけ、いつまでも健康な歯を保ちましょう。
間食と口内環境

フッ素で歯質を強化

「フッ素」は、化学的に合成されたものではなく、自然界に広く分布している歯を強くする自然元素のひとつです。地球上の全ての動物や植物にも含まれており、私たちが毎日飲む水や、海産物、肉、野菜、果物、お茶など、ほとんどの食品にも微量ながら含まれています。もちろん、これらを摂取する私たちの歯や骨、あるいは血液中にもフッ素は存在しています。歯質強化効果が最も高いことから世界各国でむし歯予防に利用されています。フッ素は他の薬品と同じように、適量を使用している限り、安全性にも問題はありません。それに加えて1日3回、食後にキシリトールを摂れば、むし歯の原因となる菌をおさえ、歯をガードします。そこではフッ素が寄り効果的に働き、さらにむし歯予防効果がアップします。

フッ素には、次のような予防効果があります。

フッ素の働き
1.歯の再石灰化を促進する
歯が溶かされ始めた部分を修復し、初期むし歯を正常に戻してくれます。
プラークの中で作りだされる酸によってカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出します。これを脱灰といいます。脱灰が進むとむし歯になります。

ごく初期の脱灰部分には、唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンが再び歯にもどって修復されます。これを再石灰化といいます。

2.歯の質を強くする
フッ素は歯の表面を硬くします。

むし歯菌の酸に溶かされにくい強い歯にする効果があります。

3.むし歯菌の働きを弱める
むし歯菌の働きを邪魔して、歯を溶かす酸を出しにくくする効果があります。


対象
フッ化物の応用は、以下の方に特に有効といわれています。

●4歳から15歳くらいまで生えたての歯は、表面のエナメル質といわれる部分が成熟していないため、この時期は、フッ素に寄るむし歯予防効果が特に期待できます。
●矯正治療中の患者様のむし歯
●成人の歯と歯の間にできるむし歯
●高齢者の根面にできるむし歯

フッ素は、あくまでもむし歯の予防と初期のむし歯の進行抑制に対してのみ有効です。すでに穴があいていたり、痛みが出てきているような進行したむし歯がある場合には、できるだけ早く歯科医院を受診することをおすすめします。

当院で販売しているフッ素剤はこちら

歯のクリーニングでバイオフィルムを崩壊

「バイオフィルム」は、菌が産生した粘液状の隠れ家の中で、細菌の塊を形成した状態をいいます。イメージ的にはビニールハウスに守られた中で、ぬくぬくと細菌たちが気持ちよく居座っている状態です。バイオフィルムはむし歯だけではなく歯周病の原因にもなります。バイオフィルムを退治するには、抗菌剤などの薬剤では歯が立たず、機械的に破壊して除去するしか方法がありません。したがって、歯磨きでバイオフィルムを掻きだすことが基本ですが、歯磨きって簡単のようでかなり難しいのです。特に歯と歯の間とか歯と歯茎の間など、どうしても磨き残しが出やすいのです。

バイオフィルムは少しでも取り残しがあると、すぐに増殖し始めるので、完全に除去することが大事です。そこで登場するのが、お口のクリーニング(PMTC)。お口のクリーニングとは、「専門家による歯の面の機械的清掃」で、歯ブラシでは完全に取り除くことが難しいバイオフィルムを除去することができます。

クリーニングの詳しい内容はこちら

むし歯予防

キシリトールについてはこちらから

歯磨き(ブラッシング)

口の中のトラブルのほとんどが、正しい歯磨きで予防することが出来ます。むし歯や歯垢の原因となるプラークは口の中で増殖し、食べカスは約24時間以内にはプラークとして歯や歯石に付着し、そのまま放置すると歯ブラシでは取れなくなります。そして、むし歯になります。

また、食事や間食ごとに歯を磨いているから時間は短くても大丈夫ということはなく、1回にかける時間が短ければ歯垢は落ちず5回でも10回でも洗っても意味はありません。時間を分散して回数を増やすより最悪1日に1回の歯磨きでいいので、時間をかけて丁寧に歯磨きをし、プラークを落とす方が効果的。

何度も歯を磨くことを習慣づけるのはなかなか難しいので、1回出来れば朝夜の2回で、確実にプラークを落とせます。プラークコントロールは、たまにやるのでは意味がなく、毎日の積み重ねが最も大切です。


*就寝前は、特に念入りに磨くことが大切
夜は特に細菌が増殖する時間で、非常に活発に活動します。寝ることで、口の中の清潔を保つ唾液の分泌が少なくなり、そこに食べカスがあれば雑菌は大喜びで、大増殖するのです。食後の細菌の数を基準にして、歯磨きをしないで寝た場合、朝起きた時の細菌の数は約30倍!!!

*輝く白い歯とピンクの歯ぐき
着色汚れ=ステインは、ある日突然付いてしまうのではなく、少しずつ蓄積するもの。知らず知らずのうちに、あなたの歯もステインで汚れているかも知れません。対策は、正しいブラッシング。歯垢を落としてむし歯を予防することが、ステインを落として歯本来の白さを取り戻すことにもつながります。さらに、歯ぐきを丁寧にブラッシングしてマッサージすることで、ピンク色のきれいな歯ぐきを手に入れちゃいましょう。

*マウスウォッシュは歯磨きの代わりにはなりません
時間がない、面倒だからと、「歯磨きはせずに市販の洗口液(マウスウォッシュ)で口の中をすすいでおしまい!」という人はいませんか?確かに口の中はさっぱりしますが、これだけでは、すっきり感はあっても歯についた汚れを十分に取り去ることはできません。きちんと歯磨きをしたうえで、最後の仕上げとして使用しましょう。

*ケア次第で、生涯使える「自分の歯」
一生、自分の歯でおいしく食べるために、歯を1本でも多く、健康に保ちたいものです。しかし現実には、私たちには、歯周病やむし歯によって次第に失われていく傾向にあります。厚生労働省の調査によると、60歳の人でも平均8本、70歳の人では平均16本程度の歯を失っています。それでは、年齢とともに歯が抜けるのは仕方ないことなのでしょうか?答えはNO。歯周病やむし歯は歯茎の健康をおびやかす「病気」です。毎日、適切なケアをすることで、歯周病やむし歯は防ぐことができますし、その結果、高齢になっても歯を失わずにすむのです。

10年前に比べ、1人あたりの平均のむし歯の数は減少傾向にあります。この背景には、小学校などで定期的に検診が行われ、早期発見により適切なケアがされるようになったことが挙げられます。一方、痛みがないまま進行するので、「歯周病予備軍」の人はまだ多いのではないかと見られています。

歯磨きの基本

Point1. 歯ブラシはペングリップで持つ
ペングリップで持つえんぴつと同じ持ち方で、軽く握ろう!
ギュッと力を入れて握ると、歯ブラシを左右に細かく動かしにくくなってしまう。
この持ち方だと、
・力の入れすぎで、歯や歯ぐきを傷つけることはない。
・狭いお口の中も、自由自在に動き回れる。

エナメル質表面エナメル質はキズつきやすい!
・再石灰化を繰り返し、歯ブラシで表面をきれいに磨かれたエナメル質の表面。

・つるつるしていて表面に溝が見えます。このみぞは歯ブラシの毛先によってできた傷。

・歯ブラシの動かし方が大きすぎると歯の表面が歯磨き粉の中に入っている研磨剤で削れてしまって歯を痛めることがあります。

Point2. 歯磨き粉の量は少なめ
歯磨き粉の量歯磨き粉の量は少なめで、歯ブラシの3分の1の量で充分。あまりつけすぎると歯磨き粉のスーッとした爽快感や泡で歯を磨いた気分になってしまいます。口の中がスッキリしても、全体を磨けていなければプラークはくっついたままです!!

Point3. 小刻みに1本ずつ
・歯ブラシの毛先を歯と歯の間に入れたまま1~2mmの幅で小刻みに動かして磨きます。汚れを落とすとともに、歯茎のマッサージ効果も得られ一石二鳥です。
・小刻みに1~2本づつ。力を入れずに1ヶ所20~30回磨きます。

詳しい磨き方はこちら

食べたら磨くを習慣に!プラークのつきにくい歯になるよ

歯ブラシ選びのポイント

自分に合った歯ブラシで
適切な歯ブラシの選び方ですが、本来は目的に応じて歯の隙間を磨くときは先の細い物を、歯垢を落とす時はかための弾力性のあるものを等と、それぞれにあった歯ブラシを複数本そろえて使い分けるのが理想的ですが、何種類もそろえて使い分けるのは面倒くさく、面倒くさくなっておろそかになるよりは、1本でしっかりと磨く方がいいです。

以下のような歯ブラシがプラークを効果的に除去することができ、口腔組織を傷つけることなく使いやすいものでしょう。

POINT1
ブラシのかたさはかたすぎると歯茎を傷つけてしまうし、やわらかすぎると歯の表面の歯垢がきちんと落とせないので普通のかたさのもの。歯周病の人は、まずやわらかなものを使い、歯肉に歯ブラシを当てても痛みがなくなったら普通のかたさのものに換えましょう。

POINT2
毛束間にすきまがあるもの。毛束があまり密集したものはかえって磨きにくく、不潔になりやすい。

POINT3
歯肉を傷つけにくい。痛みもなく磨ける。

POINT4
乾燥しやすく、毛の弾力もちょうど良い。

毛の材質も色がついているものは色素で材質の強度が落ちやすく、動物性の毛などは細菌が口に入る可能性があるので透明なナイロン製がよいでしょう。

交換の目安
歯ブラシの図★ワンポイントアドバイス
歯ブラシにはたくさんの細菌がついています。歯ブラシを使ったあとは、コップなどに逆さまにしておくと不潔になって細菌が増殖する場合があります。流水で十分に洗い、よく水を切って、風通しのよいところへ。

ブラッシング方法

歯ブラシの当て方
バス法1本ずつ小刻みに細かく振動させる

歯ブラシをイラストのように45°の角度で当てて、歯周ポケットの奥に入らせるように磨きます。歯茎のマッサージもできる磨き方です。

歯と歯茎の境目を磨く時におすすめのブラッシング

スクラッピング法歯ブラシの毛先を歯の面に垂直に当てて磨きます。大きく動かしすぎて横磨きにならないように注意しましょう。毛先を強めに押し当てて、小刻みな振動を与えると、毛先が歯と歯の隙間まで十分に届きます。このブラッシング法を使いこなせるようになると、歯周病の予防と治療にも効果的な磨き方です。

歯の表面を磨く時におすすめのブラッシング

たて磨きほぼ円柱形をしている歯を6面体と考えて表側の正面と左右、裏側の正面と左右の6つの方向から縦方向に1本づつていねいに磨いていく方法です。歯並びの悪い方におすすめの磨き方です。

歯と歯の間を磨く時におすすめのブラッシング

しっかり磨きたい場所はここ!!
磨き残ししやすいので、むし歯になりやすい場所!!ここを意識して歯を磨こう。

バス法
歯と歯茎の境目
ブラシの側面を使って
歯と歯の間
縦にして書き出すように
上、下の前歯の裏

平行にして
咬み合わせの面
バス法・スクラッピング法
奥場の外側
 

デンタルグッズ
歯垢を徹底排除!1日1回は歯間ブラシやフロスを使おう

基本の磨き方がマスターできたら、さらにステップアップ。自分の歯並びにあった歯間ブラシやデンタルフロスをチョイスして、より効果的なプラークコントロールをめざそう。
毎食後、歯みがきできない人でも、1日1回徹底的にプラークを落とせば、むし歯のリスクをかなり減らすことができます。それには、就寝前の念入りケアが最適です。

「睡眠中は唾液の分泌量が減るので、プラークが残っていると日中よりもむし歯菌が増えやすい状態になってしまいます。寝る前のケアは丁寧に、ぜひフロスや歯間ブラシも活用してほしいです。」

歯ブラシ1本でブラッシングすると、
歯と歯の間のプラークの除去率が50%
デンタルフロスや歯間ブラシを用いるとその数字は90%にまでアップします。

<フロスの使い方>
デンタルフロス1(1) フロスの長さは約40cm。(指先からひじまでが大体の目安)

デンタルフロス2(2) フロススレッダー(糸通し)の輪の中にフロスを通す。

デンタルフロス4(3) 両手の中指の関節辺りにゆるく巻きつけ、10~15cmくらいの間隔になるようにする。

デンタルフロス5(4) 両手の親指と人差し指でつまんでピンと張ってみたとき、幅が2~3cmになるようにする。

デンタルフロス6(5) 歯と歯の間にゆっくりスライドさせながら入れていきます。歯の側面をこするようにして汚れを落とします。
*コンタクトポイント ・・・・・・ 歯と歯の接触しているところを通過するときは少しきつい感じがしますが、パチンと勢いよく入れると歯ぐきを傷つけてしまうので注意して下さい。

場所によって使い方が変わります
場所による磨き方の違い
磨き方
磨き方
歯と歯ぐきの境目よりちょっと下、つまり歯ぐきに少し隠れるまでフロスを入れます。
ここが一番歯垢がたまりやすい部分。そして、歯に合わせているフロスがVの字になるように!
沿わせたらゆっくり前後に動かしながら上へ。歯の片側を掃除し終わったら、もう片方の歯にも沿わせてお掃除しましょう。次の歯間に移るときは使用済みの部分をずらして、常に新しい部分でお掃除して下さい。すべての歯間をお掃除し終わったら軽くうがいをしましょう。
注意点

2015年7月 1日

唾液の働き

唾液が酸を中和し、ミネラルを補給する
初期むし歯は再石灰化により自己修復が可能です。この修復を行うのが唾液。唾液は、歯の健康を保つために、次のような役割を担っています。

●自浄作用 ・・・ 歯の表面や歯間に付着したプラークや口内の食べカスを洗い流す。
●抗菌作用 ・・・ 唾液中に含まれるラクトフェリン、リゾチーム等の抗菌物質が細菌の増加を抑える。
●pH緩衝作用 ・・・ 酸性に傾いた口内pHを正常に戻し、脱灰を抑制する。
●ミネラルの補給 ・・・ 酸の作用で溶け出たリン酸やカルシウムを補い、エナメル質を修復する。

クリーニング料金

項目 内容 価格
お口のプロフェッショナルクリーニング 一回の来院で全ての歯をクリーニングします。お茶、コーヒー、タバコによる歯の着色や歯石を取り除き、歯本来の白さを取り戻します。仕上げにエナメル質と同じ成分であるアパタイトのペーストを使って歯の表面のつや出しトリートメントを行います。 初回8,800円(税込)
3ヶ月以内の場合
6,600円(税込)
息、爽やか!お口のスペシャルプロフェッショナルクリーニング お口のプロフェッショナルクリーニング、舌のクリーニング、オーラルマッサージ、唇のマッサージが全てセットになっています。息に自信が持てる、お出かけ前の女性にすすめのお得なコースです。 初回13,200円(税込)
3ヶ月以内の場合
9,900円(税込)
お口のクリーニング
オプションメニュー
フッ素塗布
※フッ素塗布後は20分程飲食をお控え下さい。特にお子様の場合、半年に一度はフッ素塗布を行うことをおすすめいたします。
1,650円(税込)
舌のクリーニング
※口臭の直接の原因は舌の後方中央に埋積した舌苔。舌を傷つけないよう、舌専用のブラシで舌をクリーニングします。
1,650円(税込)
オーラルマッサージ
※歯茎のマッサージ専用のジェルを使用し、お口の内側から筋肉のコリをほぐし、アロマの香りでリラックスしていただきながらつぼを押さえていきます。アンチエイジング、口臭予防に効果があります。
3,300円(税込)
唇のマッサージ
※プラセンタ入りのジェルで唇をふっくらさせるマッサージを行います。プルップルッの唇美人に。
1,650円(税込)

2015年6月30日

自己管理で何十年経っても正しい歯並び

矯正を行う大人の場合、元々歯に対する意識の高い人が多く、また矯正中のケアなどで、歯磨きにも自信が出てくることでしょう。だからこそ、矯正後さらに歯を大切にしていく気持ちを持ち続けてもらいたいものです。
80歳になっても20本の歯を残そうという「8020運動」などもあるように、自分の歯で一生を過ごすことは、健康の面から考えてもとても重要なことです。

矯正が終わっても、リテーナーとうまくつき合う、マイ歯ブラシを持ち歩いて歯みがきケアを怠らないなどなど、生活の中に「歯をケアする」習慣を持ち続けるようにしていきましょう。また、リテーナーが壊れたり、調子が悪いと感じたら、先生に相談することも忘れずに。さらには、年に1回、定期検診を受けるのもおすすめです。

矯正後の歯並びのチェック、クリーニングなどを行います。そうすることによって、歯並びだけでなく、白くてキレイな歯をキープし続けることが可能になりますので、ぜひ受けるようにしていただきたいものです。

痛みのある時の食事について

痛みには個人差がありますが、装置を調整した後やワイヤーを替えた後の数日間は、歯が浮いたように感じることがあります。食品がやわらかくても痛むことがありますが、歯ごたえのあるものをかみ切るときに特に痛みを強く感じることがあります。この間は、食事がちょっぴり不自由だけれど、この痛みもすぐに慣れて、焼肉や甘いもの、何でも食べられるようになります。

傷みがあるときは、かまなくても下と上顎でつぶせるまで煮る、細かく刻む、牛乳・スープなどにひたす、つぶす、ミキサーにかけるなど、食事の形態を工夫してみて下さい。また、ウィダーinゼリーや調理済みやわらかレトルト食品、市販の野菜ジュース、ポタージュ、スープなどを利用するのも手軽で良いです。
こんなメニューがおすすめ
おすすめの主食おすすめの副食
硬いものが食べにくい時の食事
やわらかい食べ物果物

矯正中の歯磨きについて

矯正治療は長期間にわたります。その間、ブラケット バンド ワイヤー が歯にずっと装着された状態です。そのため、口の中が装置で複雑になり、治療前と同じようなわけにはいかない点がでてきます。

矯正中の不安

でも、それは食事や歯磨きに少し気を使えばクリアできること。今までよりも歯を大事にしてあげよう。
最初は慣れるまで大変ですが、自然と意識するようになり、歯磨きの習慣が身に付いてきます。

「治療中デンタルケアをきちんとできるかな。。。」治療前は誰もがそんな不安を感じがちですが、まずはご安心を。矯正歯科ではリスクの高くなる治療中に備えてセルフケアの指導に力を入れています。とはいえ、日常のお手入れで、歯を健やかにキープするのは自分自身。

ちゃんとした意識を持って、食後の歯磨きをしっかりするよう心がけましょう。「忙しい日々の中で毎回そんなに気を配っていられない」という人は、むし歯のリスクを減らすためにも、最低限一日1回は丁寧にブラッシングを。睡眠中は、唾液の分泌量が減るため、歯垢が口の中に残っているとむし歯のリスクが高まります。そのため、夜の歯磨きを特に丁寧にするのが得策といえるでしょう。

装置を装着した後、口の中の最近(歯垢)は通常の2~5倍に増えると言われています。

食べカスを取るだけでなく、歯の表面、装置の隙間についた細菌を磨き落とすのが目的!

装置がついて口の中が複雑になり、歯ブラシが届きにくい、場所ができます。口の中はむし歯になりやすい状態!!

矯正治療中にむし歯になった場合は矯正治療を一旦、ストップせざる得なくなり、結果として治療が遅れてしまう可能性があります。

矯正治療が終わってもむし歯が出来ていたら、せっかくキレイな歯並びになったのに、また歯医者さんに通わなくてはなりません。

いろいろなグッズを利用して丁寧にじっくり汚れを落とそう  
~治療を成功させるためにも口の中をキレイに保つことが大切~
キレイに並んだ歯を思い浮かべて頑張りましょう

矯正中の歯磨きの基本

歯磨きセット歯磨きタイムには手鏡を使って! → 歯と歯の間、装置の隙間や奥歯にも歯ブラシが届いているか自分の目で確認しながら磨こう。手鏡を口元に引き寄せ、自分の歯を間近で見ながら磨くことで歯垢が残っているかどうかを確認しながら磨くことができます。

歯磨きセット歯磨き粉の量は少なめで! → つけすぎると泡だらけになって、口の中がちゃんと見えなくなってしまいます。

歯磨きセットペングリップで軽い力で磨く! →握り持ちだと必要以上に強い力が加わり装置に負担をかけてしまうことがあります。ペングリップは、無駄な力が加わりにくく、小回りがきく握り方です。
(力を入れすぎると、歯は削れ、歯ぐきにもダメージ。いつも力を入れすぎていると、歯ぐきが退縮し、歯ぐきに覆われていた部分が露出して知覚過敏になってしまう。歯の根の部分はやわらかい組織しかないので、むし歯にもなりやすいです。)

歯磨きセットしっかりブクブクうがい! →歯磨きの前に、ブクブクうがいすることにより、大きな食べ物のカスを取り除くことができます。

歯磨きセット歯ブラシの交換目安 →矯正治療中は、装置の上からゴシゴシ磨いたり、強い力で磨くと歯ブラシの毛先は早く傷みます。装置が付いている場合、毛先の傷みが通常より速くなるのは仕方ありませんが、正しい磨き方をすれば、一ヶ月くらいは使えます。

歯磨きセット外出先でのデンタルケア →治療中に一番困るのは、もしかしたら外出中の食事の席かもしれません。特に誰かと一緒のときは、歯に付いた食べカスを見られないかとハラハラ。そうなると、せっかくの料理や会話も楽しめません。そんなときは、ポーチに小さな鏡を入れといて、さりげなくチェックしたり。要注意な食材(ホウレンソウ、もやし、麺類など)は、後回しに食べて最後に席を立って洗面所で確認したりするのがよいです。
また、食後すぐに歯磨きができないときは、うがいをして、歯間ブラシでお手入れするだけでも、かなりスッキリ。キシリトール100%配合のガムやタブレットも、食後すぐにかむとむし歯を予防する効果が高まるため、おすすめです。

矯正中のブラッシングアイテム

矯正装置がついた状態で普通に歯を磨こうとすると、装置にばかり歯ブラシが当たってきちんと磨けません。そこで活用するのが、ブラッシングアイテム。1本の歯ブラシですべてをまかなおうとするよりも、部位に応じたアイテムを用意して、使い分ける方が、早くキレイに仕上がります。
*毎食後、歯磨きできないという人でも、一日1回ブラッシングアイテムを使った就寝前の念入りケアで徹底的にプラークを落とせば、むし歯のリスクをかなり減らすことができます。

歯ブラシ
歯ブラシメインで使う歯ブラシ。全体のブラッシングに使用します。
矯正中の方に当院でおすすめしている歯ブラシ。
●インターブレイス  ●ルシェロ
●システマゲンキ  ●ペンフィット

ブラッシング方法へ

オーソワン
歯ブラシ歯のデコボコや、抜歯後の隙間、歯と歯の間、矯正装置の周りなど、通常の歯ブラシではうまく届かない部分をピンポイントで磨くのに便利。
ブラッシング方法へ

歯間ブラシ
歯間ブラシオーソワンよりも小さいので、より細かい部分の汚れを取ることができます。もともとは、歯と歯の間を磨くものですが、矯正治療中はワイヤーの下や矯正装置の周りを磨いたり、食べカスを取るのに便利!
つまようじは歯ぐきを傷つけやすいので注意!!
使い方を誤ると、歯ぐきを傷つけたり、歯ぐきの退縮を引き起こしたりすることもあるので要注意!使い方をきちんと守って、適度な頻度で使おう。
歯間ブラシの使い方へ

デンタルフロス
デンタルフロス歯間ブラシが入らない狭い間やむし歯になりやすい歯と歯の間の食べカスやプラークもキレイに取り除けます。ブラッシングしても、歯間にはこんなに汚れが残っているのか。とびっくりしつつ、お口の中がさっぱり!
一日1回の使用でOK!!
フロスの使い方へ

ペースト
ペースト薬局や医院で販売しているペーストでよいですが、泡で口の中が見えなくなってしまわないように少量で!!

ジェルコート
仕上げにジェルコートを使用するのがおすすめ。むし歯予防に◎。
通常の歯磨きのあと、歯ブラシにあずき大くらいのジェルコートをつけ、1分ほど歯全体に行きわたらせるように磨くだけ。その後は、口をすすがず、つけてから30分間、飲食を控えると効果的。

矯正中のブラッシング方法

歯ブラシ
ポイント
●軽い力で!歯ブラシの毛先を使って! → ペングリップ
●小刻みに振動させる!
●歯ブラシを歯肉に対して45°くらいに傾けて!
●3度分け磨き

基本
歯ブラシの基本特に汚れのつきやすいブラケットの周りは、歯に対して45°の角度で歯ブラシを当てる。「ななめ上」「ななめ下」「正面」の3方向に分けて優しく丁寧にブラッシングを。
この時、毛先を軽く押しこむようにして歯を1本ずつ磨くのがポイント。

汚れがたまりやすい部分
上のやり方で全体を磨き終わったら、この汚れがたまりやすい部分をポイントで磨いていきましょう

歯と歯ぐきの境目<歯と歯ぐきの境目>
45°にブラシを当てて小刻みに。

前歯の裏<前歯の裏>
歯ブラシをタテにして、1本ずつかき出すように。

奥歯の溝<奥歯の溝(かみ合わせ面)>
デコボコが多く食べカスが入りこみがち。歯ブラシを平行に小刻みに。

奥歯の裏<奥歯の裏>
歯ブラシを斜めに倒して、優しく小刻みに。歯ぐきをマッサージするような感じで動かすと血行促進に。

奥歯のほお側<奥歯のほお側>
ここは歯ブラシが届きにくく、特に上の奥歯は磨き残しがち。歯ブラシのヘッドを小刻みに動かして、1回ずつ優しく押し込むような感じで。

オーソワン
オーソワン使用時バンドの入った歯とその隣の歯、バンドと歯肉の境目は特に注意して磨いて。磨き残しやすい場所!

歯と歯の間に軽く押し当て、小さく円を描くような感じで。

歯間ブラシ
歯ブラシの基本ワイヤーの下もスルッと入るので、ブラケットの横のみぞも磨けます。上の歯は、ワイヤーの上からだと入りにくいので、ワイヤーの下から差し込むようにするといいです。

デンタルフロス
使い方
デンタルフロス1(1) フロスの長さは約40cm。(指先からひじまでが大体の目安)

デンタルフロス2(2) フロススレッダー(糸通し)の輪の中にフロスを通す。

デンタルフロス3(3) フロススレッダーの先をワイヤーの間に通し、そのまま引き出す。

デンタルフロス4(4) フロスがワイヤーの下に通ったら、両手の中指の関節辺りにゆるく巻きつけ、10~15cmくらいの間隔になるようにする。

デンタルフロス5(5) 両手の親指と人差し指でつまんでピンと張ってみたとき、幅が2~3cmになるようにする。

デンタルフロス6(6) 歯と歯の間にゆっくりスライドさせながら入れていきます。歯の側面をこするようにして汚れを落とします。
*コンタクトポイント ・・・・・・ 歯と歯の接触しているところを通過するときは少しきつい感じがしますが、パチンと勢いよく入れると歯ぐきを傷つけてしまうので注意して下さい。

場所によって使い方が変わります
場所による磨き方の違い
磨き方
磨き方

歯と歯ぐきの境目よりちょっと下、つまり歯ぐきに少し隠れるまでフロスを入れます。
ここが一番歯垢がたまりやすい部分。そして、歯に合わせているフロスがVの字になるように!
沿わせたらゆっくり前後に動かしながら上へ。歯の片側を掃除し終わったら、もう片方の歯にも沿わせてお掃除しましょう。次の歯間に移るときは使用済みの部分をずらして、常に新しい部分でお掃除して下さい。すべての歯間をお掃除し終わったら軽くうがいをしましょう。

注意点

矯正中のブラッシング Q&A

Q1. 矯正治療の調整後、歯が痛くて磨けない。
A1. 通常、治療後2~3日で歯の痛みはおさまりますが、歯が痛いときには、軽い力でそっと磨くようにしてください。歯と歯の間に食べ物が詰まったときは、歯間ブラシを使うと便利です。うがいをしっかりするのも大切です。

Q2. 歯磨き粉は使った方がいいですか。
A2. 歯に付いた汚れ(歯垢)は、歯磨き粉では落とせません。歯磨き剤を使うと、磨いている部位がよく見えないうえ、香りや清涼感があるため、磨けた気分になってしまいます。量を少しにするようにしてみてください。歯の着色を落とすためなど、目的・用途にあわせての使用をおすすめします。

Q3. 歯肉が腫れて痛くて磨けない。
A3. やわらかめの歯ブラシやオーソワンなどで、腫れている歯肉に当てない、擦らないように磨いてみてください。それでも痛むようなら無理をせず、早めに医院で診てもらって適切な指導を受けて下さい。ワイヤーが当たったり、くいこんでいることもあります。

Q4. 電動ブラシは使ってもいいですか。
A4. 電動ブラシは動きや力をコントロールすることが難しく、特に複雑な装置が付いている場合には、磨きたい部分が正しく磨けない、装置が変形するなどの恐れがあります。基本的には、手用の歯ブラシで正しい磨き方を身につけることをおすすめします。

子供の矯正治療


「矯正治療は何歳から始めたらいいですか?」という質問をよく受けます。

矯正治療の開始時期は、歯牙年齢(暦年齢とは関係のない、口の中の成長段階を表す年齢のこと)や不正咬合の状態によって一人ひとりに合ったタイミングがあるため、開始時期を何歳からと断定するのは、とても難しいことです。
子供は乳歯が永久歯に変わっていき、その過程でアゴも成長しているため、子供の矯正治療はそれらの成長に合わせて歯とアゴを正しい方向に誘導していくことを理念として行います。よって口腔内の成長期が異なる子供に対して一律的に治療開始時期を断定するのは難しいのです。

矯正の専門用語では、口腔内が成長期中にある子供を治療することを「早期治療」や「前期治療」と言います。一方、口腔内の成長期が終わった子供若しくは大人を治療することを「本格治療」や「後期治療」と言います。

最近、私が矯正医として開業するにあたり、子供の矯正治療として改めて肝に命じていること、それは、「急いで固定式の装置=マルチブラケット法(ブラケット、バンド、ワイヤー)を装着しないこと」=「急いで本格治療・後期治療を開始しないこと」であり、「前歯のみの歯並びの状態に捉われず、口腔内の将来的な成長の予測をし、早期治療・前期治療を開始すること」です。


もちろん、成長期中においても部分的に早くブラケットを装着したほうが良いケースもあります。また、既に親知らず以外の永久歯が生え揃い、歯磨きが上手に出来る方ならすぐに接着固定式の装置を装着して問題ないでしょう。相談当初の保護者の方の中には早く矯正器具を装着し、目に見えている歯並びをキレイにすることを希望する方もいらっしゃいます。

ただし、口腔内が下記に挙げるような状態の場合、本格治療・後期治療の開始時期については、よく検討する必要があります。

(1) まだ乳歯が数本残っている

(2)アゴの骨格的なズレが大変著しい場合

(3)第二大臼歯がまだ完全に萌出しきっていない

(1)について:乳歯から永久歯への交換の時期は個人差が大きく、例えば小学校4年生の女の子で全ての交換が終了し、第二大臼歯の萌出を残すのみという子もいれば、反対に乳歯が数本残っている中学生もいます。乳歯が数本残っている状態で永久歯となった前歯のみ矯正装置を装着し、そのデコボコだけを矯正しても、乳歯や萌出が完了していない永久歯には装置を装着できないため、こういう場合には全ての歯が永久歯になるのを待って装置を装着することになります。となると結果的には矯正装置を装着している期間が長引いてしまうので、このような場合には乳歯が残っている段階で早期治療を行うか、永久歯への交換が終わるまで経過観察を行い、その後本格治療をするのが良いでしょう。

(2)について:おおよそ女の子は15才前後、男の子は20才前後で身体的な成長、すなわち骨の成長が終了することが多いと考えられています。すなわち下顎骨の成長終了期も同様です。骨格的に下顎前突の傾向が強く、これを成長期が終了する前に矯正治療をしてしまうと、矯正治療で一旦反対咬合が改善されても、また反対咬合になってしまったり、被蓋(上の歯と下の歯の重なり)が安定しないことがおこったりします。早い段階で一旦反対咬合を改善しておくことはとても大事なことなのですが、成長期が終了するまでは経過観察を行い、身長やアゴの成長が終了したことを確認してから、外科的なあごの移動手術を併用する可能性をふまえ、改めて本格治療・後期治療のための診断を行うのが良いでしょう。私が治療を引き継いだケースでは、受け口を治すため一般歯科で矯正治療を開始し、6歳から17歳まで10年間矯正装置をつけていたんです、という男性がいました。

(3)について:第二大臼歯は親知らずの一つ手前の歯のことで、別名12才臼歯と呼んだりもします。これは12歳前後で萌出開始することが多いためそのように呼ばれるのですが、実際の萌出時期は個人差がとても大きいのです。第二大臼歯がまだ生え揃わず、それ以外の永久歯が全て生えている段階で矯正装置を装着することはよくあることです。このとき第二大臼歯の萌出方向に問題がなければいいのですが、萌出方向に問題があった場合には、親知らずを抜歯してから第二大臼歯にブラケットやバンドを接着して並べなければならず、結果的に矯正装置を装着している期間が長引いてしまいます。また、最近ではアゴが小さい方が多く、親知らずの萌出スペースが不足することはもちろんのこと、第二大臼歯の萌出スペースさえ足りないケースに遭遇することがあることを付け足しておきます。

2015年6月29日

コンセプト


SANCTUARY(サンクチュアリ)とは「聖域」という意味です。

当医院は

「本来の自分自身に戻れる場所」

「自分自身を見つめる場所」

「自分自身を見つめなおし、リセットする場所」

「pureな状態に戻れる場所」

「ここを出たら、次のステップへ進んで行ける」

「これからの自分の未来について考え、語れる場所」

となれるよう願いを込め、SANCTUARY(サンクチュアリ)という名称といたしました。

矯正をしようと、ホワイトニングであろうと、歯のクリーニングであろうと、相談のみであろうと、それらすべてはこのコンセプトのもとに提供されるよう努めていきたいと考えています。

あなたは鼻呼吸?それとも口呼吸?

口呼吸実際に調べてみると、無意識に口で呼吸している人がかなり多い。

20代の若者の90%は口呼吸と言われています。

次のような症状はありませんか?
思い当たる人は口呼吸の可能性が高いです。
口呼吸の症状


本来、鼻でするべき呼吸を口で行うことで、身体に悪影響がもたらされることがあるという。鼻の中は少し湿っていて、粘膜に覆われている。そのため、外から入ってきた冷たい空気を暖め、空気中のほこりやウイルス、細菌をキャッチし、空気中の病原菌の50~80%は鼻の粘膜に吸着され処理され、浄化して肺に空気を送り込むフィルターの役割を果たしている。

口呼吸だと
口呼吸だと、外気が直接のどや肺に送られて刺激するので、免疫機能の低下を伴い風邪やアレルギーを誘発しやすいのです。また、口の中が乾燥し、唾液による自浄作用も働かなくなるので、口臭が発生しやすく、口の中の細菌も増えてむし歯や歯肉炎になりやすくなります。

口で呼吸をしていると・・・・
●歯のツヤが失われ、白濁や着色しやすくなる
●むし歯や歯肉炎、歯周病などのリスクがアップする
●いつも口を開けているために歯を唇で抑える力が弱くなる

口呼吸で歯並びが悪くなる?

成長期の子供で、口呼吸のため口が開きっぱなしだと、開いている分、下あごが下がり、舌の位置も下がります。そして、口の中では、奥歯が延び、頬圧が増し、低い位置にある舌も上あごの成長を促さないので、上あごのアーチの幅が狭くなります。そのため歯の咬み合わせが悪くなったり、出っ歯気味になったりします。これに指しゃぶりや、歯を押すなどの舌の癖が加わると、開咬や出っ歯を助長し、ますます口が閉じにくくなり、常に口を開けた状態になっていきます。

鼻呼吸鼻呼吸にして健康になろう!
*唇に筋力がある人は顔が引き締まり、いつまでも若々し
  く、聡明そして病気もすぐに治ります。

*そこで重要なのが、唾液!唾液は口中で大切な役割をし
 ています。その分泌を促進するには、よくかむことが大切!

*口輪筋を鍛える方法として「ひょっとこ」のように前に付き出した唇を左右へ動かすことで口輪筋の衰退を予防します。

大人の矯正治療


矯正治療は子供のするもの、と思っていらっしゃる方が多いと思います。従来は子供がするものと考えられていた矯正歯科治療を大人も積極的にする時代が訪れていることは事実です。

最近は成人で矯正治療を受ける人が増加しており、60歳を超えた方もお見えになります。かかりつけの一般歯科医のもとで歯周病が管理されていれば、年齢制限はありません。 

装置がギラギラするのでは?と心配される方もいるかもしれませんが、今は技術が進歩して透明な装置や痛みの少ない「歯に優しい」装置が開発されています。当院に通っている方でも「もっと痛いんじゃないかと思っていたが実際にはそれほどでもない」「見えにくいので装置をつけても友人が気づかなかった」という声が寄せられています。

そもそも矯正治療は本人の強い意志や希望がとても重要になってくるもの。
大人の方が自分の意思で治療を行う場合、

「これまでずっと歯並びで不便なことやコンプレックスがあったので矯正をしたかった。」

「自分のお金を使うんだから、無駄にならないようにしよう!」

という思いから、治療の通院間隔があいてしまったり、ケアを怠る人は子供に比べて少ないのです。

保護者に連れられて、本人が希望していない状態で治療を開始した子供だと、通院や歯磨きをさぼってしまう子がいることは事実です。

また、これまで患者様からは

「留学をするので海外で恥ずかしくないようにしたい!」

「外国語を流暢に発音したい!」

「結婚式までにキレイになりたい」

「フライトアテンダントになりたい」

「子育てが終わったので今度は自分のために」

「年をとっても自分の歯で咬めるように」

という声をきいています。

就職活動、自分の夢の実現のため、健康のための意識も、良い治療結果が得られるエネルギーになっているようです。

見えにくい矯正、ホワイトニングについては適応可能な方と、お口の状態によっては避けたほうが良いケースもありますので、ぜひご相談ください。

初診相談につきましては、お電話にてお問い合わせいただけましたら予約状況を確認いたします。

カウンセリングをおこなっております

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